ニューロマーケティング（ニューロリサーチ） とは？

ニューロマーケティングとは、ニューロ＝脳波を利用して人の潜在意識や無意識の部分を調査・分析する手法です。昨今の技術の進化によって発展して来た新しい調査手法で、各調査会社が最も力を入れている分野の一つでもあります。

ニューロマーケティングは従来型の調査とどのような違いがあるのでしょうか？
ここでは、ニューロマーケティング・ニューロリサーチの概要や手法から料金事例について紹介します。

ニューロマーケティングとは？

ニューロマーケティングとは、脳波や神経の活動から評価を行う調査法で、ニューロリサーチとも呼びます。

アンケートやインタビューで調査できるのは対象者の主観であり、回答にはバイアスがかかていたり操作されていたりする可能性があります。ニューロリサーチでは脳波や神経の動きを直接計測することで、対象者の本音や無意識、記憶に残らない瞬間的な反応まで調査できます。

また、アンケートやアイトラッキングなどの他の調査手法と組み合わせることで奥行きのある調査が可能となります。

ニューロマーケティングのやり方

ニューロリサーチの最も主流な方法は、ヘッドセットをつけた脳波の計測です。モニターに対象の商品やクリエイティブを提示し、それを見たり利用しているときの脳の反応を調査します。

また、MRIのような機器を用いて脳波を計測する方法もあります。こちらは静止画や動画を見たときの脳や神経の反応を計測することができます。

ニューロマーケティングでは専用の機器を用いるため、他の調査に比べ時間やコストがかかってしまうことも少なくありません。その中で、ニューロリサーチに匹敵する低価格でスピーディーな調査を実施できる方法が誕生しました。

CM調査・動画調査の新手法　「D-Planner」

出典：アスマーク（https://www.asmarq.co.jp/dplanner/）

D-Plannerとは、脳科学とAIを駆使したCMや動画広告の評価システムです。動画視聴時の脳内情報やクリエイティブの特徴をデータ化することによって、動画のマーケティング効果を解析することができます。

今まで動画が視聴者に与える効果を計測する際には、MRIで脳波を計測する必要がありました。この手法は多くのコストや期間を用するため、頻繁に調査できるものではありませんでした。

D-Plannerでは脳科学やAIを駆使することによって、動画を視聴した人がどのような印象を受けるか、どのような感情になるかを瞬時に解析することが可能です。また被験者を集めたり脳波の分析をしたりする必要がないため、従来に比べて格段にコストを抑えることができます。

感性や経験に頼ってしまいがちな動画クリエイティブですが、D-Plannerを用いることによってデータに基づいた効果的な広告動画を効率よく制作することが可能となります。実際に、CM出稿前にシナリオを比較検討したり、動画広告が意図した印象を与えることができているかを検証したり、様々な場面で活用されています。

ニューロマーケティングの事例

ニューロリサーチの料金と事例を紹介します。

事例1：飲料メーカー

調査内容：新商品のパッケージテストを行いたい
調査手法：ヘッドセットによる脳波計測
サンプル/設問数：4名
費用：￥1,000,000前後

新商品のパッケージを決定するためにニューロリサーチを実施しました。アンケートやインタビューでは深掘りしきれなかった瞬間的な反応や無意識の反応を調査できました。

事例2：自動車メーカー

調査内容：新CMの制作において動画が与える印象を調査したい
調査手法：D-Planner
CMの候補が複数ある中でD-Plannerによる調査を行い、最も効果的な動画を選定することができました。D-Plannerは他のニューロリサーチに比べて安価で調査ができるためクリエイティブを比較したいときにも活用できます。

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